カモメノート

自由帳

日記をはじめる

小学三年生の頃、日記をつけていた。

それも、ほとんど毎日といっていいほどの頻度で書いていた。夜ごはんのメニュー、今日の天気、友達と遊んだこと、学校が嫌だったこと。あろうことか、イラストを添えてある日まである。

そんな日記は半年ほどで突然途切れてしまい、それから私は人生で日記をつけたことがない。

正確に言うと、つけようとしたことはあるが、いつも二日で終わるのだ。三日ともたない。

 

だから、小学三年生の私が何を思って日記をつけはじめたのかは勿論、なぜ半年も続けることができたのか、全く見当がつかないのだ。今の私とは別人のようにすら思われる。

けれど、数年前に見つけたその日記を、お母さんが読んでとても喜んだのを見て、どうして日記をやめてしまったのだろう?もっと続けていれば、もっとお母さんは喜んだかもしれないのに、と後悔したことはよく覚えている。

 

 

 

こうして文字に起こすと、私はこんなことを考えているのかと、我ながら驚くことがある。

私は自分のことがよく分からない。だから、他人に自分のことを話すのは苦手だ。好きな食べ物も、好きな音楽も、好きな遊びもあるはずなのに、うまく言葉にできない。

それは、文字や言葉で物事を理解するタイプなのに、今まで言語化をしてこなかったからなのだと思う。考えていることを話せるようになるために、日記を通して言語化する練習をしていきたい。

 

まずは、三日以上続くかどうかだけれど。